5月19日、『プロに学ぶキャリア講座』を開講しました。
第1回目の講師としてお迎えしたのは、鍔本浩志先生です。講演では、幼いころから抱いていた「医師になりたい」という夢や、防衛医科大学校を受験された経緯についてお話しいただきました。当初は、防衛医科大学校で学ぶことがどのように医療現場で役立つのか疑問に感じることもあったそうですが、実際に震災や事故の現場でその経験が生かされる場面を数多く経験されたことを語ってくださいました。

また、「最初から最後まで患者さんを診られる科にしたい」という思いから産婦人科を選ばれたこと、自衛隊に勤務しながらも研究への思いを持ち続け、兵庫医科大学で学ばれたことについてもお話しいただきました。兵庫医科大学は「診療・研究・教育」のすべてに携わることのできる環境であり、研究の楽しさや奥深さについても熱く語ってくださいました。
さらに、患者さんに寄り添い、安心してもらうためには「相手がこちらを向いてくれる話し方」が大切だと考え、コミュニケーションスキルを学ぶ勉強会にも積極的に参加されてきたそうです。第一線で活躍しながらも、常に患者さんのことを考え、自ら学び続けようとする先生の姿勢が、生徒たちの心に強く残りました。
現在勤務されている宝塚市立病院では、研究だけでなく診療により力を注ぎ、新たなステージで挑戦を続けておられることも紹介していただきました。環境が変わってもなお学び続ける姿勢から、生徒たちは多くの刺激を受けたようです。
講義の最後には、生徒たちへ向けて、「つらいなと思ったときこそチャンス。『棚からぼたもち』も、受け取る準備ができていてこそ生かせる」「自分が興味を持てるものをぜひ探してほしい」という温かいメッセージを送ってくださいました。
生徒たちは、医療の最前線で活躍されている先生のお話に真剣に耳を傾け、「命と向き合う仕事」の重みや、患者さんとの信頼関係の大切さについて深く考える貴重な機会となりました。また、今後さらに重要になってくる「チーム医療」や「個別医療」という視点は、生徒たちにとって、進路に対する考え方や社会のあり方を考える大きな学びとなりました。
鍔本先生、貴重なお話をありがとうございました。

なお、第2回目の『プロに学ぶキャリア講座』では、「建築学」をテーマに開催予定です。日本の大学の学び中では珍しい欧米型の建築学に加え、「景観建築」という視点についてもお話しいただきます。生徒たちが多様な学問や職業観に触れ、自らの将来を広く考える機会となることを期待しています。
今後も『プロに学ぶキャリア講座』を通して、生徒たちがさまざまな分野の専門家から学び、自分自身の可能性を広げていけるような機会を大切にしていきたいと思います。