新元号「令和」によせて

2019.04.10 図書館だより

 皆さん、入学、進級おめでとうございます。 本年度もよろしくお願いいたします。

 さて、4月1日に2019年5月1日からの新元号が発表されました。

「令和」です。

ご存知のとおり、今回は「万葉集」から取り上げられました。「 万葉集 第五 雑歌 梅花の歌 三十二首の序 」から引用されたと聞き、さっそく調べました。記念図書館にこの箇所の漢字の記載のある本が2冊ありました。 別置していますので、この機会にぜひ本を開いてみて下さい。

 この序文の歌碑が兵庫県にあると、4月3日付の神戸新聞に掲載されていました。兵庫県稲美町の「いなみ野万葉の森」の庭園です。県内に令和の歌碑があったことを、憶えておいて下さいね。そして機会を見つけて訪れてはいかがでしょう。

 今、この箇所にある梅花の宴が催された大伴旅人の邸宅は福岡県大宰府市の坂本八幡神社のあたりと言われるため、大変にぎわっているとニュースなどで目にした人も多いと思います。

大宰府と梅花と聞いて、私は菅原道真の「太宰府天満宮」と「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて春な忘れそ」の歌が頭によぎってしまいましたが、みなさんはいかがでしたでしょうか? ちなみに、この歌は出典によっては「春を忘るな」となっているものもあります。 出典など詳しくは 国立国会図書館のホームページレファレンス協同データベース事業 にありますので、そちらで「東風吹かば…」と検索して確認してくださいね。

令和の地の坂本八幡神社、学業の神様の太宰府天満宮。みなさんも訪ねてはいかがですか?