そんななか本校では、生徒一人ひとりが自分らしく、安心して学び、成長できる環境を整えるため、4月3日に外部講師を招いた教職員研修会を実施いたしました。
今回の研修では、学校DE&I(多様性・公正・包摂)コンサルタントの武田緑氏を講師にお迎えし、「生徒の多様性に応える学校づくりをみんなで考える時間」というテーマでお話を伺いました。
研修の主な内容を簡単にお伝えさせていただきます。
まず、これからの学校教育において欠かせない「DE&I」の視点について理解を深めました。
Diversity(多様性): 生徒一人ひとりが異なるアイデンティティや特性、価値観を持っているという前提。
Equity(公正): 誰もが等しく機会を得られるよう、構造的な不均衡を調整していく指針。
Inclusion(包摂): 誰もが「自分はここにいていい」と感じ、自分らしく参加できる状態を目指す目標。
そこで特に重要視されたのが、「社会モデル」という考え方です。これは、生徒の「困りごと」の原因をその子自身の特性だけに求める(個人モデル)のではなく、学校側の仕組みや環境、これまでの「ふつう」という基準にあるバリア(障壁)と捉える視点です。
研修後半では、教職員がグループに分かれ、現在の学校生活の中にある「バリア」について対話を行いました。
「授業中は50分間、じっと座っていなければならない」
「板書はすべて手書きでノートに写さなければならない」
「性別によって服装や役割を分ける」
こうしたこれまでの「ふつう」をアップデートし、例えばICTの活用や、集中できる環境づくりのためのアイテムの導入、性別を問わないルールの見直しなど、「基礎的環境整備」を整えることで、すべての子どもが過ごしやすい学校を目指していくことを確認しました。
また、大人がすべてを決めるのではなく、「子どもの意見の尊重」という原則に基づき、生徒たちと一緒に学校のあり方を考えていくプロセスの大切さについても学びました。
本校は、多様な背景を持つ生徒たちが、お互いの違いを認め合い、つながり合える「民主的でインクルーシブな学校」でありたいと考えています。
この研修での学びを活かし、今年度も生徒一人ひとりの声に耳を傾けながら、日々の教育活動に励んでまいります。
あらためて本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
