大阪大学 豊中キャンパスツアー&経済学部ゼミ訪問

2025.12.26 学園通信進路指導室だより

           

12月15日(月)、高校1・2年生の希望者が、大阪大学を訪問し、校卒業生および山本ゼミ生の引率のもと、キャンパスツアーと山本ゼミ見学に参加しました。この企画は、昨年度から実施しているものです。

当日は、生協、全学共通棟、図書館、食堂などを見学し、大学での学生生活を具体的にイメージすることができました。続いて、高校生向けの説明会が行われ、大阪大学の概要や経済学部の特色についてお話を伺いました。経済学と経営学の両分野を横断的に学べる点や、国公立大学ならではの学費面の利点、教育の特色、少人数教育、国際交流・交換留学制度、卒業後の進路などについて、分かりやすく説明していただきました。また、担当教員ご自身の研究紹介や、大阪大学を目指す受験生への熱いメッセージもあり、生徒にとって大きな刺激となりました。

その後のゼミ見学では、4回生による卒業論文の途中経過発表を見学しました。
1人目のゼミ生は、「お酢」を切り口に、現代社会における使用の変化を経済学的視点から分析する研究を発表しました。発表後には、ゼミ生同士や教員から、歴史的背景や食文化、技術の発展など、多角的な視点から質問が投げかけられ、活発な議論が展開されました。高校生からも質問が出され、その場で調べながら考えを深めていく、大学ならではの学びの姿を間近で見ることができました。
続いて2人目のゼミ生からは、「節制運動と合理的娯楽」をテーマとした研究発表が行われました。この卒論テーマでも教員の問いかけによって新たな視点や研究の切り口が次々と示され、議論はさらに深まっていきました。一つひとつの発表を通して、問いを広げながら思考を深めていく大学の学びの奥深さ、そして答えを得ること以上に「よい問いを立てること」の大切さを実感する機会となりました。

今回の訪問を通して、生徒たちは、考え、調べ、議論することの面白さや、知的好奇心を刺激する大学での学びを体感しました。今後の進路を考えるうえで、大変貴重な経験となりました。高校1年生の参加者は、考えるということの難しさと学びの深さを知って大いに刺激を受けたようでした。他の子も誘えばよかったと口々に言っていました。

進路情報部では、今後もこのような大学訪問や講演会などの機会を通して、生徒一人ひとりが自らの興味関心を深め、将来の学びや生き方を見据えた将来像を描きながら、自律的に進路選択を考えていけるよう、学びを支援してまいります。