大村 智 先生 の展示のお知らせ

2019.02.18 図書館だより

  2019年3月に特別文化講演会で大村智先生をお迎えします。

  記念図書館のノーベル賞関連の棚より、大村先生の著書や、関連書籍を別置展示しています。

 

  大村先生が日本の土壌から発見なさった微生物が、感染症の治療薬開発につながり、世界中の多くの人々を救ったことへの功績が認められ、2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞なさいました。

 みなさんは2015年の授賞の時を覚えていませんか?

「微生物といっしょにノーベル賞を受賞した」は、とても心に残る言葉でした。

 大村智先生の授賞記念講演で印象に残った話があります。先生は人間の抱える問題の答えは必ず自然の中にある、と信じて微生物の研究を続けられました。これからも世界中の人々に利益をもたらす物質を探し続け、後の人も続いてほしいとおっしゃっています。

また先生の研究の信条である「一期一会(いちごいちえ)」とは、茶道の心得の言葉で、生涯にただ一度まみえること、一生に一度限りであること、という意味です(広辞苑)。同じ状況は二度とこないので、チャンスをしっかりつかみ取ること、「仲間や微生物に深い尊敬と思いやりを抱き続けることが大切だ」とお話しなさいました。

 大村智先生関連の書籍がたくさんあります。手に取って読んで欲しいのですが、時間がないという人には先生が書きとめてこられた語録集をお薦めします。心の琴線に触れる言葉に出会えることでしょう。造詣の深い先生ですよ。