【再開】三田市立図書館展示棚 2020年7月・8月の展示「ホラー、怪奇」

2020.07.26 図書館だより

その間、4カ月余り。

新型コロナウイルス感染症拡大予防に伴う長かった休校措置が明け、本校でも6月より生徒が登校しての授業を再開し、7月に入った今は以前とほぼ同様の学校生活を取り戻せるようになりました。

併せて、7月というこのタイミングで、3月より中断せざるを得ませんでした三田市立図書館展示棚「青春読書記 ~三田学園図書委員会より愛をこめて~」の棚づくりも再開できるようになり、本校図書委員たちが去る7月10日(金)、同図書館を訪ねました。

盛夏にふさわしく、今回彼ら彼女たちが設けたテーマは「ホラー、怪奇」。

以下に、その主旨を彼ら彼女たちから届いた原文のまま掲載します。

熱い、いやお薦め図書を読めば背筋がゾクゾクッとするようなその思い。

受け止めていただけたなら、この夏はぜひ三田市立図書館へお越しください。

【テーマ主旨】

幼い頃を思い返すと、入ってはいけないと言われた森や、古びた納屋、何を祀っているのか分からない子どもにとって「未知のもの」には、必ずホラー、怪奇系の噂がついていました。

「裏山の森には殺人鬼がおるんやって」

「角の祠に夜に出る幽霊の声を聞いた子は不幸になるらしいで」などなど。

身の回りのちょっと気味の悪いものを前にして、恐ろしい噂話を練り上げてしまう子どもの想像力には感心します。

子どもに限らず、「未知のもの」に恐怖を感じるのは人間の性のようです。そして「未知」に惹きつけられるのもまた然り。

殺人鬼がいるはずの森に足を踏み入れてみたり、幽霊が出るという祠の横を通るたび、そこを見つめてみたり。本当に怖いのに、心のどこかにワクワクしている自分がいる。そんな子どものころの経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

待ち受ける恐怖や不条理に向かって、ホラー小説や怪奇小説を読み進める感覚は、そんな子どものころの「怖いのにどこかワクワクする」気持ちに似ています。ホラー小説や怪奇小説を通じて、幼い頃に聞いた怖い噂や、経験に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

実は「童心に帰れる」ホラー、怪奇本の展示は、8月末まで行っています。是非市立図書館まで足を運んでくださいませ。

 

■三田市立図書館本館展示棚「青春読書記 ~三田学園図書委員会より愛をこめて~」

テーマ:ホラー、怪奇

陳列図書貸出期間:2020年7月10日(金)〜8月31日(月)予定

三田市立図書館玄関前の彫刻『出会いの座』(増田正和氏作)。1990年開館以来のかたつむりには、何度目の梅雨でしょうか。

棚づくりの数日前から、本校の記念図書館ではPOPづくり。図書委員が中高・学年を問わずに集まり、手づくりPOPに腕を振るいました。

棚づくり当日の参加者は高1・3人、高2・1人の計4人。「工作は得意では…」と言う女子委員も、いえ、なかなかのハサミさばきですよ。

今回のテーマ「ホラー、怪奇」のPOP原稿。よく読むと「大半の委員はホラーが苦手」という裏話まで載っていて、ほっこりします(笑)。

高2先輩委員の指示の下、棚づくりを一から。棚にテーマイメージを演出していきますが、今回はちょっと怖い仕掛けがあるそうです。

「このPOP、どこがいいかな」。お薦め図書とPOPはセットが原則ですが、狭い空間だけに右へ左へ、上へ下への試行錯誤が続きます。

完成した展示棚には有名作家の人気作もあり、今回も「貸出中」は必至。「ちょっと怖い仕掛け」はどれか、おわかりになりますか?

ひと仕事終えた後は、恒例の記念撮影。感染症予防対策万全、冷房完備の三田市立図書館で、「ゾクゾク体験」をぜひお楽しみください。