京都大学iCeMS Caravan公開授業 レポート【写真編4】

2018.05.10 学園通信

京都大学iCeMS Caravan公開授業 レポート【写真編3】から続く)

 

12:5017:30

1F メイン会場 Aroom 「京都大学iCeMS Caravan公開授業」

午後は公開授業の本編、まずは「教科書に載っていないDNA」から。Caravan講師4名の方々が各研究分野から最新の知見をレクチャーされれば、受講生はそれを「知識」として模造紙に書き留めていきます。

模造紙が文字で次第に埋まってくれば、次は知識を「知恵」へ。この公開授業では知識を一方的に授かるのではなく、得た知識を新たな研究テーマへと転換できるか、その過程が重要なポイントになります。

知識を知恵へ、そして新たな研究の「アイデア」へ──公開授業の中盤以降には「付箋」が大活躍。受講生は模造紙のメモからひらめいたことや抽出した疑問などをどんどん書き込み、思考を整理していきます。

「私達にとってのDNA」とは?テーマを身近に手繰り寄せながら、一方では意外な発想も不可欠。受講生の思考が所定の手続きを踏みながら表現レベルまで高められているか、講師の方々のチェックが入ります。

渾身のアイデアが土壇場でどんでん返し!最終目標の「発表」まで制限時間が刻々と過ぎていくなか、模造紙のメモに立ち返ったり、ホワイトボードで思考を俯瞰したり、次第に緊迫感が高まっていきます。

プレゼンテーションの明暗を分けるのは「伝える技術」。自分たちの考えをどう表現すればよりよく伝えられるのか、そこには小道具やホワイトボードの裏面まで使った「もう一つのアイデア合戦」がありました。

公開授業終盤の切羽詰まった状況、しかも協働作業だからこそ生まれるのがいわゆる「火事場の○○力」。一見非科学的なこの力が、「科学的なモノの伝え方」の作法の下でこの後増幅することになります。

プレゼンテーションは3分間のチョークトーク形式で、その重要なツールとなるのがホワイトボード。イラストやチャート図なども用いながら、科学論文の構成に従ってアイデアを簡潔に書き記していきます。

Caravan講師や一般観覧者の方々を目の前に、発表編「私達は人にこう伝える」の開始。普段プレゼンテーション機会の多い本校生たちですが、研究者視点に立って行うとさすがに勝手が違います。

提案するスピーカーと、その側から補助し、見守る班の仲間たち。わずか3分間とはいえ、手に汗握るプレゼンテーションの様子は、サテライト会場の観覧者にも中継でリアルタイムに伝えられました。

プレゼンテーションが終わり、受講生たちもほっと一息。彼ら彼女たちが安堵の表情を浮かべるその舞台裏ではタブレットを使った「投票」が行われ、1F2Fの集計を経て最優秀班が選ばれました。

最優秀班が発表された後は、まとめ「学びのカラクリ」。今日の振り返りや質問タイムも交えながら、Caravan講師の方々がもっとも伝えたかったこの公開授業の「本質」が明らかにされました。

“学び”の新しい発見と楽しさを知ることになった「京都大学iCeMS Caravan公開授業」。そして、忘れてはならないのが、1F2Fを通じて裏方に徹してくれたiCeMSサポート班のメンバーでした。ご苦労さまでした。