梅の花匂う頃の卒業式、そして桜の花開く頃の入学式──学校にとっては、一年でももっとも大切な行事の続く季節となりました。
卒業と入学の当事者となる生徒はもちろん、在校生や教職員にとってもちょっとセンチメンタルな、あるいは不安と希望の入り混じったなんとも言えない気分になるのは、やはり別れと出会いを意識せざるを得ないこの時期特有だからなのでしょう。
古来より洋の東西を問わず、文学や芸術で取り上げられてきた「出会いと別れ」。このスタンダードなテーマが、今回の三田市立図書館展示棚入れ替えの展示テーマです。
去る3月15日(水)には、2022年度の図書委員たち(当時高2の男子2人•女子2人)が最後のお勤めにと棚の入れ替え作業に参加。一人一人の思いを込めながら、新しい棚をつくってくれました。
本校の図書委員にとっても同図書館とお別れの場となってしまった作業の様子を、理由あって同図書館様からお借りした写真も交えながら、いつものようにレポートします。
ご紹介する本の数々も、ぜひご来館のうえ、手に取ってご覧くださいね。
▉三田市立図書館本館展示棚「青春読書記 ~三田学園図書委員会より愛をこめて~」
テーマ:出会いと別れ
陳列図書貸出期間:~2023年5月下旬予定
三田市立図書館周辺の道路沿いに咲くミモザの花。毎年3~4月のこの時期に開花しますが、今年も目にも鮮やかで可憐な姿が道行く人を楽しませました(写真は3/15)。
2022年度の図書委員にとっては最後の棚入れ替え。ラミネートフィルム内側にPOPを並べるだけの作業にも、思わず気持ちが入っていつも以上に丁寧です。
すっかり慣れた手つきのラミネート加工。図書館担当の方に案内され、自分たちで操作しながらの作業も、今となっては緊張していた最初の頃が懐かしいですね。
みんなで寄ってたかってのPOP切り抜き作業。今回もデザイン、コメントともに力作揃いで、切り抜きながらどれをメインにしようか、みんな思案中なのでしょう。
いちばん悩ましくも楽しいのが、展示本の配置作業。委員それぞれの思いのこもった本ばかりなので、どの本にセンターを任せるか、思惑が交錯する時間です。
サクサクと作業が進み、完成した「最後の棚」。紹介する9冊の本に対してそれぞれのPOP、6冊の展示本を配置すれば、いつものように賑やかな棚になりました。
2022年度の掉尾を飾るテーマは「出会いと別れ」。もっともドラマチックなテーマを図書委員たち各人が解釈した一冊一冊は、この時期だからこその面白さですよ。
そして、図書委員たち最後の記念撮影。やり切った!もっとやりたかった‼︎4月からとうとう高3だ(笑)…それぞれに感慨深いでしょうが、本当にお疲れさまでした。