厳しかった夏の暑さも、大型台風が過ぎ去った辺りから急に涼しくなってきました。
これから読書に最適な季節を迎えるこのタイミングで、本校図書委員たちが9月2日(水)に行いました恒例の三田市立図書館展示棚入れ替えの模様をレビューします。
当日はニューフェイスの中3女子1人を含む図書委員計4人が集合。
そして、注目のテーマは「関西」に。
生まれ育った、あるいは縁あって関わることになった私たちの地元「関西」と、そこに住む関西人の気質や上方等の文化…これらのエッセンスを作家それぞれの創作性でベストセラーや話題作に花開かせた、誰もが知るあの一冊この一冊が目白押しです。
今回も図書委員直筆の推薦文を読まれてから、三田市立図書館へぜひお出かけください。
【テーマ主旨】
ちょうど4年くらい前でしょうか、「聖地巡礼」という言葉が流行りました。
原義では、宗教上の重要な場所に行くこと、転じてアニメや小説などの舞台に実際に赴くことを意味します。
物語において、舞台は非常に重要な役割を持ちます。
某市が神戸市、H電鉄が阪急電車になるだけで、それまで空想の中にいた物語がぐっと私たちに近づいてきます。
今回はそんな舞台をテーマに、関西が舞台の本を集めました。
私たちが生まれ育ってきた関西、それはまさに私たちにとっての「聖地」と呼べるのではないでしょうか。
聖地を巡る本の旅を、ぜひお楽しみください。
■三田市立図書館本館展示棚「青春読書記 ~三田学園図書委員会より愛をこめて~」
テーマ:関西
陳列図書貸出期間:2020年9月2日(水)〜11月上旬予定
1階一般開架室と2階ラウンジを包み込む、吹き抜けの三田市立図書館の建築。「第7回日本図書館協会建築賞優秀賞」受賞(1992年)等の名建築です。
初参加の中3女子委員はPOP作成で見習い中。「いちばん苦手かも」と言いながら、角を丸く切り抜くテクニックを先輩から教わりました。
高1先輩女子委員が鋭意作成中のテーマPOP。円形の中に「関西」の2文字をラウンド形状で埋め込んだ、デザイン的にもなかなかの力作です。
そして、この日の4人が揃えば棚背面用の壁紙選択会議。テーマイメージを膨らませ、図書館の常備素材からテキパキと選んでいきます。
関西イメージの壁紙は、古都を感じる神社仏閣と昭和レトロな家屋の2枚。近畿は2府4県あるけれども…この際、それは言いっこなしで(笑)。
「このPOP、ここでいいの?」。持ち込んだPOPは形も大きさもバラバラなだけに、棚に実際に置きながら試行錯誤…でも、これが難しいのです。
棚の入れ替え開始から1時間強。地元・関西がテーマだけに陳列したいお薦め図書数が多く、あれこれ悩みましたが、ようやく完成の記念撮影です。
この日の棚には関西人どころか、全国の誰もが知っている有名作家の作品がズラリ。片っ端から「貸出中」になりそうで、ぜひお急ぎください。