目標

グローバルリーダーの育成

世界標準の教育・人づくりに基づき、世界に受け入れられる新しい価値観や考え方を発信できる人材を育成。この目標の達成に向けて、三田学園は生徒個々の資質や能力を開発し、自己効力感を自ら獲得させ、具体的な進路実現に向けて最大限にサポートします。

三田学園が考えるグローバルリーダーとは?多様性のある社会の中で自分の能力を発揮できる人物のことを指します。

カリキュラムの特色

世界標準の教育を実践するうえで、その鍵となる教科が中学の「総合的な学習の時間」、および高校の「総合的な探究の時間」です。
答えが一つとは限らない、あるいは答えのない事象が当たり前になるだろう新しい時代に、子どもたちには「Ask」(正解を聞き出す)することよりも、「Inquire」(情報を収集し、統合して活用する)する姿勢が求められることは今や疑う余地がありません。
そんな時代の要請に応じるとともに、三田学園が掲げる目標を達成するためのカリキュラムの柱として、2022年度より「総合的な学習の時間」「総合的な探究の時間」を最大限に活用する、三田学園独自の新たなプログラム「探究SGメソッド」を開始しました。

総合的な学習の時間 (中学) 持続可能な社会を実現するために、SDGsを中心とした課題解決型学習に取り組みます。また、三田市の魅力を発信する「三田活性化プロジェクト」や防災学習、国際理解なども実施。他者との協働を通じて、思考力や想像力を高めます。

総合的な探究の時間 (高校) 未来の価値観の創造と、社会への貢献を目指す探究プログラムに取り組みます。兵庫県立大学との高大連携協定により、総合探究の授業で社会情報科学部からの学術的支援を受けます。また、各自で課題を設定する個人探究では、本校卒業生がティーチングアシスタントとなり、その助言を受けながら探究活動を行います。

GCP グローバル社会の中で挑戦するために必要な6つの知識や価値観、態度、スキルを身に付けたり、成長させたりする場として、中学1年生から高校2年生まで週1時間のプログラムに5年間継続して取り組みます。そこではネイティブ教員のもと、オールイングリッシュでやり取りを行い、生徒が中心となって授業を展開します。好奇心を育み、多様でエキサイティングな世界で活躍できる資質を養います。

STREAM 科学、技術、工学、数学の理系領域を総合的に学ぶSTEM教育に、新たにアートが加えられたSTEAM教育が世界で進められています。三田学園では、ものづくり(Robotics)を通じて生徒の好奇心を刺激する「STREAM」を総合学習の授業の一つとして、中学1・2年生で週1時間取り組みます。ロボットの組み立て、プログラミングを通じて、思考力や創造力を育てます。また、“失敗”を通じて、観察力や適応力なども高めていきます。

グローバル教育

海外研修

多感な10代に自ら海外の地に赴き、現地の風土や文化・人を肌で直に感じてくることの意義は、その後の人生においても計り知れません。ましてや、海外研修の目的が単なる語学力の向上から多文化環境にあっても自分の持てる能力を発揮できる、いわば実践の場へとシフトしているのが今日です。そこで、世界を知るための海外研修の充実にはかねてより注力してきました。
さらに、海外研修に出かける前段階としての校内研修プログラムも充実しています。 ※社会情勢に応じて変更・中止する場合があります。

中学生

中学生では、2・3年生の希望者がオーストラリアのシドニー近郊で約2週間、ホームステイを体験。「海外生活に挑戦 〜経験に勝る学びはない〜」のテーマの下、現地の学校に通い、語学力や国際感覚を向上させます。

校内研修 ・オンライン国際交流プログラム(中学1年生~高校2年生)
・オンラインスタディツアー(中学1年生~高校2年生)
・Winter English Camp(中学1~2年生)

海外研修 ・オーストラリア研修(中学2・3年生)

高校生

高校生にはこれまでカナダ・バンクーバーでの研修を実施してきましたが、新たにアメリカ合衆国のシリコンバレーやボストンでの研修を計画。これは「10年後の自分に出会えるか」をテーマとするグローバルキャリア教育でもあり、現地で活躍する日本人学生や研究者との交流、さらに世界の最先端を体感するワークショップなど、全身で感じる体験を通じて好奇心を掻き立て、自らの将来へと繋がる可能性を広げます。

校内研修 ・オンライン国際交流プログラム(中学1年生~高校2年生)
・オンラインスタディツアー(中学1年生~高校2年生)

海外研修 ・北米研修(高校1・2年生)
・シンガポール修学旅行(高校2年生 国内修学旅行との選択制)
・オーストラリア姉妹校研修(中3~高2)

語学学習プログラム

主に中学生を対象に、通常の英語授業以外にも英語に触れられる機会をふんだんに創出。たとえば、中学本館に設けた「イングリッシュ・スペース」(英語空間)は、ゲームなどを通じてネイティブ教員と英語でコミュニケーションを図れるカジュアルな場です。
一方で、社会情勢の変化に対応する意味からも、オンライン型の語学学習プログラムを充実。「オンライン英会話」は英語4技能(聞く=listening、読む=reading、話す=speaking、書く=writing)の獲得・向上を目的に、教科書に準拠したプログラムを海外在住の外国人講師とリアルタイムに繋がりながら学べる機会です。
※社会情勢に応じて変更・中止する場合があります。

ICT教育

方針

DX時代と呼ばれる高度情報化社会を生きる現代の子どもにとって、情報活用能力は必要不可欠です。それは情報の取捨選択と真偽の見極めといったリテラシーの獲得に留まらず、運用時のモラルやセキュリティなどの意識の醸成、つまり今日的なネット社会特有の問題への向き合い方にまで及びます。そこで、ICT教育の導入初期より、施設・設備の拡充と併せて情報運用上の意識・技術を定着・向上させるよう、教育を実施。情報リテラシー講演会など、通常授業以外にも学習の場を設けて、生徒がネット社会の当事者としてこれからの時代をしっかりと生きられるようにサポートしています。

施設・設備環境

2016年度よりすべてのホームルーム教室に電子黒板とWi-Fi環境を完備し、多くの授業でタブレットの導入を開始。生徒一人ひとりがタブレットを持ち、授業、校外学習、部活動、家庭学習とさまざまな場面に日常的に役立ててきたことが、コロナ禍での休校期間中にも生徒たちの学びを止めない結果に結び付きました。現在の活用例としては、さまざまな教科で小テストをタブレットに定期的に配信。その採点や解説などもタブレットを通して行っています。また、オンラインでの「質問ボックス」を設けて、生徒が自分のペースで各教科担当教員に質問できる環境を整備するなど、ICT教育に長け、成熟した環境を有しているからこその取り組みも始めています。

三田学園コース制

習熟度に合わせた、きめ細やかな指導のコース制

主体性を持った取り組みをきめ細やかにサポートできるコース制を中学で採用。高校2年生からは、文系・理系に分かれ、生徒一人ひとりの習熟度に応じた丁寧な指導を行います。また、生徒が社会へ出る将来までを見据えて「思考力・判断力・表現力」の養成に努めます。


 Sコース(2クラス)は基礎的な内容を学習したうえで発展的な内容に取り組み、早期から高い学力を養成していきます。中学3年生ではAコースの発展クラスとともに3段階の習熟度別クラスに分かれ、教科によっては高校の学習内容にも取り組んでいきます。高校2年生からは文系と理系とを選択したうえで3段階の習熟度別クラスに分かれ、それぞれの進路目標に向けた高い学力を養成していきます。早期から明確な進路目標を持つことにより、積極的に効率よく学習に取り組むことができ、高校3年生では大学入試に向けた実戦的な学習を進めていきます。

 Aコース(4クラス)は基礎的な内容に重点を置きつつ、中学3年間で着実に学力をつけ、計画的に成績を伸ばしていきます。中学2年生でA発展クラス(1クラス)と標準クラス(3クラス)に分かれ、A発展クラスは中学3年生でSコースの2クラスとともに3段階の習熟度別クラスに再編成。教科によっては高校の学習内容にも取り組んでいきます。Aコース入学者も入学後の取り組みによって、中学2年時のA発展クラス、中学3年時のS3~S1クラスへと成績上位クラスへの移動が可能になっています。高校1年時には3段階の習熟度別クラスに再編成。高校2年時には文系と理系に分かれ、それぞれ志望校を目指して習熟度別クラスで目標の実現へとつなげていきます。