LECTURE

元宝塚歌劇団トップスター 安奈淳さん講演会

2015/11/24

本校の育友会研修、さらに同窓会主催の第2回ホームカミングデイが共に開催された11月14日(土)。大勢の保護者や卒業生の方々でキャンパスが賑わう中、元宝塚歌劇団星組・花組の男役トップスターで現在女優・歌手の安奈淳さんによる講演が開かれました。

安奈さんといえば、宝塚歌劇団の代名詞ともいえるミュージカル「ベルサイユのばら」のオスカル役を務め、第1次ベルばらブームを巻き起こして一世を風靡されたタカラヅカの象徴のような方。その華やかでまぶしいほどのオーラは、講演が始まり、登壇された瞬間から観客席を一瞬にして包み込んでしまいました。

講演ではタカラヅカ在籍中のとっておきの思い出話をご披露。オスカル役の際に鬘が重たかったことなど、随所にユーモアをたっぷりと交えながら軽快なテンポでお話を進められました。

元々は絵描きになりたかったけれどもご両親に反対されてタカラヅカに入団されたといった秘話も話され、観客席は気が付けば安奈さんのお話のとりこに。一方で、タカラヅカ退団後に見舞われることになられた病魔の話では一時は膠原病で生死の境をさまよわれたり、つい最近も大きな手術をされたりしたことを包み隠すことなく、時には会場の笑いさえ誘いながら淡々と話され、「人間はエネルギーが尽きない限りは死ねない」と奇跡の復活を果たされた現在の心境に触れられるに及んでは、観客席の誰もが深い感動と共感に包まれました。

途中には、なんとアカペラで「すみれの花咲く頃」など3曲を熱唱されたり、講演本編終了後には会場との質疑応答で親が子供の夢を応援する方法やどんな苦難にも日々をくよくよせずに生きることの大切さを語られたりと、まさに安奈さんワールドが全開だった60分間。こんなに素敵で元気のいただける講演に居合わせられたことの幸せと満足感から、会場の拍手はいつまでも鳴り止むことがありませんでした。