LECTURE

特別講演会 井巻久一氏(44回卒 マツダ株式会社元代表取締役社長) 

2014/11/15

11月15日(土)、本校OB(44回卒)であり、現在はマツダ株式会社相談役および兵庫県立大学特任教授を務めておられる井巻久一氏にご来校いただき、特別講演会を開催しました。

井巻氏は昭和17年西宮市生まれ。昭和30年に三田中学校(現三田学園中学校)に入学され、後に姫路工業大学(現兵庫県立大学)機械工学科に入学。昭和40年には同大学を卒業されて東洋工業株式会社(現マツダ株式会社)に入社されました。マツダ株式会社(以下、マツダ)では生産畑出身の生え抜きとして数々の要職に就かれた後、平成15年に代表取締役社長兼CEOに就任され、当時経営不振に陥っていた同社を急速にV字回復されたことで知られます。

今回の講演会は今年度の本校学校案内パンフレットにご寄稿いただいたことがご縁となり実現したもので、「私の履歴書」と題して本校生だった頃を含む学生時代やマツダ在職時代を振り返りながら、井巻氏ご本人が歩んでこられた道のりやその時々の人生への考え方をお話しいただく内容になりました。

子供から三田学園卒業までの頃を通じ、働く父親の背中を見ながら覚えた「信用と信頼がすべて」ということ。

マツダ入社時の面接で「マツダをまともな会社にしてみせる」と豪語されたり、一転入社後には「お前は要らん子」と周囲から遠ざけられたり、昇進でもさまざまな壁にぶち当たられたりしたこと。

そして、課長・部長時代には計50時間にも及ぶ話し合いの中から「ルールで締め付けない」こと、「個性豊かでユニークな“非まじめ”な発想や行動を尊重する」ことで「社員一人一人を大事にするマネージメント」を学ばれたりしたこと。

さらに、話のクライマックスでは外資系企業の傘下にありながら役員から社長までの就任を通じて培われたのは、物事への自発的な取り組み方に基づく「自分発」という心構え、そして絶えずイノベーションし続けることを指す「脱皮しない蛇は死ぬ」という危機意識が人生ではとても大事だということ。

マツダの自動車テクノロジーに関する裏話も交えながら、あっと言う間に過ぎていった90分間。

一部上場企業の浮沈とともにご自身も起伏に富んだ人生を駆け抜けてこられた井巻氏からは、いずれ社会人になっていく本校の後輩たちに対する愛情のこもったメッセージが数多く贈られました。

現役の高校生にとっては多少難しいお話だったかもしれませんが、今日の大先輩の一言一言がやがて生徒たちの人生に重要な意味をもつ日もやってくるのではないでしょうか。

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