【高3】三田学園発 社会を支える人たちに感謝の思いを伝えようプロジェクト
2020/05/21
新型コロナウイルス感染症拡大という、人類規模での非常事態に今なお置かれている私たち。
日本でも、中学生や高校生をはじめとするすべての子どもたちがこの状況に戸惑い、さまざまな悩みやストレスを抱えながら日々を過ごしていることは想像に難くありません。
一方で、検査や治療等、感染症対応の最前線で、世界中の医療従事者の方々が一般市民の生命を守ろうとそれこそ命がけで働いてくださっていることには、誰もが感謝と尊敬の念を抱いていることでしょう。
そんな最中、本校も休校期間中の5月GW明けに、高3の一人の生徒から次のようなメッセージが担任の先生に届きました。
>「この連休中にさまざまなニュースを見ましたが、世界中の医療関係者の方々が自分だけではなく家族にも感染リスクがある中で懸命に働いていらっしゃることを改めて知りました。そしてそんな方のために今感謝を伝える運動が広まっていることを知って、自分たちは自粛という形でしか協力することができないですが何か感謝を伝える方法はあるんじゃないかと思いました。」(原文のまま)
>「私なりに考えた案ですが、青は医療を象徴する色みたいなので青色の紙にメッセージを書いたものを送るのがいいんじゃないかなと思いました。ただ、紙を送ることはできないのでそれを写真に撮ったものを届けたら良いと思います。高3生の勉強が忙しい人でも取り組めることであるし、絵が上手い人であればより思いを伝えられると思います。それぞれが辛いことや頑張っていることを書いて共有することで辛さも少しは楽になるはずだし、こんな中でも懸命に働いている方に感謝のメッセージを送ることで少しでも励みにしてもらえるはずです。実際私も先生や芸能人からの頑張ろうという言葉に救われています。嫌なニュースも多くて辛くなりますが思いやりの気持ちがもっと世界で広まって欲しいなと思います。」(原文のまま)
これを受けて、高3担任の先生たちが早速反応。学年の生徒全員に以下のような呼びかけを行いました。
>「上記の内容に賛同する人は、青色が入ったもの(文字でのメッセージ・イラスト・アート作品・音楽 形式は何でもOK)をこのスレッドに提出してください。みんなから集めたメッセージは、集約して学校HPにあげたいと思います。」
こうして始まった“感謝を届けるアクション”は、「三田学園発 社会を支える人たちに感謝の思いを伝えようプロジェクト」と名付けられ、またたく間に在宅中の高3生たちに伝わっていきました。
生徒たちからのメッセージは一旦、5月15日(金)に募集を締め切り。短期間でしたが、それでも現在23人から言葉やイラスト等でのメッセージが寄せられました。
一つ一つのメッセージからは、彼ら彼女たちが現在の状況を自分事としてしっかり捉え、医療従事者の方々の身を労りながらも大きな信頼を寄せていること。
また、一点一点のイラストや立体作品からは、そうした医療従事者の方々への彼ら彼女たちの大いなる共感が滲み出るとともに、現場での癒やしに少しでもなればとの思いが込められていること。
これら高校生だからこその、純粋で真っ直ぐな気持ちがひしひしと伝わってきます。
受験生のうえにこの休校自粛期間という困難な状況下で、それでも熱い思いを込めて作ってくれた本校高3生たちの作品を、以下に一堂に取り揃えてご紹介します。
また、プロジェクトに参加した生徒たちから担任の先生に届けられたコメントも、併せて公開します。
どうぞ、じっくりとご覧ください。
▇協賛生徒からのコメント
>「以前から、この見えない恐怖の中で戦っている医療従事者の方々に感謝を伝えたいと思っていたので、今回のプロジェクトに参加しました。このプロジェクトは、誰が提案してくれたのかはわかりませんが、提案してくれた人は、本当に素晴らしい心の持ち主だと思います。その人の暖かい心を感じ、私の心も暖かくなりました。学生の私には、家で自粛し、このように感謝を伝えるくらいのことしか出来ず、本当にやり切れない気持ちでいっぱいです。自分も早く看護師になって少しでも医療従事者の方々の力になれたらいいのにな、と毎日思っています。医療従事者の方々だけでなく、私たちが滞りなく生活できるように、危険がある中で働いてくださっている方もたくさんいると思います。本当にたくさんの方々のおかげで、私たちは毎日普通の生活ができているのだと思うと、感謝してもしきれません。自分も感謝されるような大人になりたい、と心から思いました。受験や勉強に対する心配もたくさんあるけれど、医療従事者の方々の想いを考えると、自分の悩みは本当にちっぽけだと感じました。一日でも早く、医療従事者の方々の努力が結ばれ、コロナウイルスが終息することを願っています。どうか先生方もお身体お大事にしてください。」(原文のまま)
>「とても良いプロジェクトだと思い下手なりにですが、感謝の気持ちと共に、疫病から人々を守ってくれるとされる妖怪アマビエを描きました。今SNSで#アマビエチャレンジ というものが流行っています。しかし、介護施設で働く家族に聞いたところ、職場にはアマビエはないそうです。このプロジェクトに参加したいけれど具体的に何をしたら、何を描いたらいいか迷うという人もいるのではないかと思い、三田学園生によるアマビエチャレンジのようなものも並行して行ったら良いのではないかなと思いました。TwitterやInstagramでは届かない、介護施設入居者の方やお年寄りの方々にも学校のホームページに掲載することで、働く方々への感謝と共に、アマビエに込めた感染拡大防止への思いが届けばいいなと思いました。」(原文のまま)
▇メッセージ&作品
スライドショーにまとめた動画バージョンもあります。「SG Movies」からご覧ください。