NEW STYLE OF LEARNING

時代の劇的な変化に応じて、三田学園では教育内容も進化の真っ最中。
「21世紀型能力」を育むための日々の授業や学びの様子をご紹介します。

新たな学びのかたちがスタートしました。

2022/04/21

この4月から、高1・中1の2学年で、新しい学びのかたちであるGCP(Global Competence Program)がスタートしました。
この授業では、生徒一人ひとりの考え方やものの見方を大事にします。異なる価値観のなかで自分の意見を主張し、相手の意見を受容する。対話を通してお互いを理解し、自己が直面する状況にしなやかに適応する力を身につけていく学習プログラムです。
学びで使用する道具(言語)は英語です。激しく変化している社会の中で生涯を力強く生きていく力、グローバルリーダーとして必要な資質をこのGCPで高めていきます。
 
授業を担当するブラッド先生はオーストラリアのメルボルン出身で、ロシア語、フランス語、イタリア語や日本語など多言語の話者です。今週は、その第1回目の授業が行われています。生徒たちは、自分が好きなものや苦手なものを絵で描き、グループのメンバーがその絵を見て、「I think you like ~.」「I think you don't like ~.」と説明するワークを繰り返しました。
絵を描くというのは、観察力や創造力が必要です。また、その絵を見て質問をするためには、想像力や批判的思考力が必要となります。生徒たちが楽しんで取り組んだこのワークですが、その中で必要となる力は、まさに力強く生きるために必要な資質(competence)です。
初めての授業で緊張もありましたが、生徒たちは積極的に英語を使い、相手に伝えようとする姿勢が見られました。
これらも毎週1時間(高1は月3回)、GCPの授業が行われていきます。次回はどのような経験をすることができるのでしょうか、生徒たちも来週の授業を楽しみにしています。

「2022 SDGs プロジェクト」が始まります。

2022/03/30

広大な敷地に100年超の樹木や、今や水鳥の生息地でもある池を、懐深く有する本校。

財産ともいえるこの恵まれた自然環境を教材に、その本来の姿を知るなかで自然と人が未来に向けて良好な関係を持続できるよう、生徒自らが実地に学ぶ──そんな新しい学習の機会が新年度4月よりスタートします。

体験型環境学習「2022 SDGs プロジェクト」(SDGs=sustainable development goals)は中1の総合学習、および中2~高3の課外学習におけるコンテンツのひとつ。SDGsに沿ったテーマにグループワークで取り組み、生徒自身が課題の抽出から解決までを一貫して体験します。

初年度となる2022年度は「炭焼池プロジェクト」と「里山再生プロジェクト」という場所も実施時期も異なる2つのテーマを用意。生徒は「学校」という身近な存在から環境学習のノウハウを編み出し、蓄積していきます。

既報の竹林整備は、まさにこの学習のための準備として行ってきたものです。

詳細は以下のリンクからご覧ください。

SDGs体験型環境学習案内チラシ

【高1】公開授業

2021/03/05

本校では授業ノウハウの共有とクオリティの向上を目的に、中学・高校の各教科で教員間での授業公開および研究を不定期に推進しています。

3月1日(月)〜3日(水)の3日間、高1・古文の担当教員による公開授業が行われました。

この時期、同教員の授業の内容は「総復習」。生徒はこの1年間に学習した項目を過去のテスト問題を元に振り返り、学び直すことで学力の再定着を図ります。

授業はタブレットを使い、自習用に作成されたホームページを利用して、生徒は各自が課題に挑戦します。

生徒同士が互いに教え合うこと、もちろん個別に先生へ質問することもOK。

極めて自由度の高い自習スタイルで進んでいきました。

「私の授業では、生徒が“自主的に学ぶ”ことに主眼を置いています。元来、人は忘れる生き物で、できないことができないままになっている場合がままあります。そこで、過去に取り組んだ問題をやり直すことで、今自分にできること、できないことの整理をつけ、自分の学力や強み弱み等を客観視する。その作業を自習スタイルで行うように指導しています」(授業担当の高1・勝本先生)

授業を受けている生徒に感想を尋ねてみました。

「改めて解答すると間違った箇所を再確認できますし、フォームを使うので、学校でも家でもどこにいても確認できる。これは助かります。自習スタイルなので、自分で考える時間をたっぷりとれ、自分のペースで学べる点も私には合っています。受け身でない授業は、生徒の間でも評判がいいですよ」

学習が能動的・自主的になり、自分で学ぶ力を養える授業。これからの学校教育に求められる重要なポイントの一つとして、継続的な研究と品質向上が進められていくことでしょう。

「本来、勉強は毎日コツコツやるもの。テスト前はその確認をするに過ぎません。日頃から自主的に学ぶ習慣が身に付いていれば、テスト前の心配ごともなくなります」(前出・勝本先生)

 

【高3】社会を支える人たちへ 感謝の贈呈

2021/02/19

当たり前の日常は、当たり前ではない。

この一年ほど、このことを世界中の人々が痛感した年はないでしょう。

生活のなかで空気のように存在していたさまざまな物資やサービスが、実はこんなにも脆く、それゆえに大切でかけがえのないものだった。

そう知ったからこそ、今私たちは意識を新たにし、日々の生活を支えてくださる方たちに感謝しながら過ごさなければならないように思います。

この真理は本校生たちの心にも届き、昨年5月の休校期間中に高3生が「三田学園発 社会を支える人たちに感謝の思いを伝えようプロジェクト」と題する自主企画に取り組んでいたことを、覚えておられる方も多いかもしれません。

医療従事者を中心とする社会的インフラの担い手の方々に、生徒たちが感謝の気持ちをメッセージにしたため、ビジュアルに表現し、動画にまとめて発信した──ご覧になられた方は、彼ら彼女たちの純粋で温かな気持ちを両手いっぱいに受け止めていただけたのではないかと思います。

そんな高3生たちも卒業式を間近に控え、各自が作成したメッセージやビジュアルの原本を地元医療機関に寄贈しようということになりました。

そこで、本日219()、高3学年主任の教員が三田市民病院を訪問。同病院の代表代理としてご対応いただいた事務職の方に、上記の原本(額装)を手渡しさせていただきました。

本校教員がことの経緯をご説明し、本校サイトから動画をお見せすると、ご担当の方は画面を見ながらしばし言葉に詰まり、目頭を押さえられた場面も。「この一年、本当にいろいろとありましたから。生徒さんの気持ちがうれしいです」とおっしゃっていただいたご心境は、察して余りあるものでした。

折からのコロナ禍で生徒の同席は控え、教員単独での贈呈にはなりましたが、こんなかたちで感謝の気持ちを伝えられたことを、大変光栄に感じました。

コロナ禍は今なお終息していませんが、社会インフラを支えてくださる方々、地元地域の方々への気持ちは高3生が卒業しても大事に受け継いでいこうと思います。

三田市民病院の皆様、お忙しい最中にありがとうございました。

 

三田学園発 社会を支える人たちに感謝の思いを伝えようプロジェクト

【高2】「第21回 日経STOCKリーグ」最終審査結果報告

2021/02/18

本校からも最終審査(二次審査)に進出した「第21回 日経STOCKリーグ」で、216()、審査結果が発表されました。

これは一次審査通過チームのレポートから、入賞および入選の各チームが選ばれるもので、本校高25人によるチーム「バイオレンジャー5」は当日夕方になると、担任教員とともにPC画面の前でライブ配信による発表を待ちました。

中学、高校、大学・専門学校の計145チーム、高校としては50チームから選ばれる各賞の内訳は、最優秀賞を頂点に部門優秀賞、敢闘賞、アイデア賞、ルーキー賞(指導教諭対象のNOMURA Award=特別賞も選定)。

講評を交えて審査結果の発表が進むと、今年度の高校チームの入賞および入選は計26チーム(入選レポートは総計88点)に。本校「バイオレンジャー5」は惜しくも入賞は逃してしまいましたが、入選を果たすことができました。

初めての試み、未知のジャンルのコンペティション、コロナ禍による共同作業の制約…さまざまな困難があっただろうなかで、本校生たちは自分たちにできる精一杯の学びとチャレンジをしてくれました。

そして、このチャレンジが生徒たち自身の「自分発」な活動であったことに大きな意義があったのだと思います。

お世話になりました日経STOCKリーグ関係者の皆様、生徒たちをご指導・応援いただいた本校関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。

なお、審査結果に基づく表彰式は37()にオンラインで実施されます。

また、今回の出場生たちは34()放送の地元・ハニーFMの番組にも出演します。

こちらもどうぞお聴きください(放送の詳細は後日発信します、本ホームページ「広報だより」の記事をご覧ください)。

※写真はFM番組出演時のものです。

前の10件へ