
本学園は、校祖小寺謙吉先生が、明治45(1912)年に、郷土に有為な人材を育成する目的で、イギリスの有名なイートンスクールをモデルに創設された「三田中学校」が、戦後の教育制度の変更にともない、中学、高校を併設して今日に至ったものであります。
創立以来百年近い歴史を刻みましたが、もともと一つの学校であったものが、中学・高校に分かれたということにすぎませんから、六年一貫教育は当然で、創立以来、小寺先生の示された「質実剛健・親愛包容」という建学の精神を根本に据えた全人教育を継承してきました。「質実剛健」とは心身ともに健康でたくましくあれという自分自身に対する心得をいい、「親愛包容」とは他人に対しては親しみと愛情をもって大きな心で接すべしという教えをいうのであります。自分に厳しく、他人には寛容であれと解釈することもできるでしょう。
男女共同参画社会の構築という時代の趨勢に従って、女子に門戸を開くことになり、平成21年度から女子生徒が入学してきましたが、この建学の精神と根本的な教育方針にいささかの変更もありません。男子と女子の生徒諸君が、互いに相手の立場を尊重し、協力しあいながら、建学の精神に従って、日々の活動に励んで欲しいと思います。
本学園の校地はおよそ17万平方メートル、緑の木々に囲まれたすばらしい自然環境の中で、勉学を中心としながら、クラブ活動、学校行事にとりくむ若者の姿には、たいへんすがすがしさを感じます。受験生諸君が本学園に入学し、桜陵健児の一員になってくれることを念願しています。